東蓬莱山
【日程】 2002.2.22
【天候】
【アクセス】 R293から田沼作原へ
【駐車場】 蓬莱山
【所要時間】 3時間20分(休憩含む)
【コース】 蓬莱山神社→大木→大きな岩→東蓬莱山山頂→大きな岩→大木→沢蓬莱山駐車場
【メモ】 蓬莱山  勝道上人が今から1,200年前に開山した山で日本三蓬莱の一つと言われる。

蓬莱山神社社務所
前回、東蓬莱山までたどり着けずに断念をして気になっていた山なので、
再度チャレンジに出かけることにした。
スタート地点の蓬莱山駐車場には平日と言う事もあり人影はない。
早速、身支度を整えて蓬莱山神社社務所に安全祈願をして出発。
神社脇の細い道を登り始めるとすぐ鎖場となる。
最初から岩場の急登である。
鎖場を過ぎると、すぐなだらかなやせ尾根歩きとなる。
踏跡がしっかりしており迷うことはないが、道が整備されていないので足元に注意をして登る。

わずかで平坦な尾根に到着。
広場には石が積み重ねられており、ここで引き返す人も多いみたいだ。
この先からは急登の連続となり、踏跡も薄くなってくる。
尾根を外さない様に、ジグザグと登る事30分位で、松の大木が倒れており行く手をはばまれる。
足場の悪いところを回り込み、さらに急登は続く。
10分位登ると、なだらかな所に着き、大きな岩がある。
もしかして、東蓬莱山の祠があるのではと思い、岩の回りを見まわしたが祠らしきものはなかった。
振り返ると熊鷹山、丸岩岳、奈良部山が目前にみえる。
ここからは、作原側からの登山ルートが手に取る様にわかる。
小休止の後、又植林の中の急登である。
この辺から踏跡はなくなり、植林と雑木林の境の尾根をひたすら登る。

植林の間伐が倒れており行く手をはばむ。
悪戦苦闘の末、20分の急登で平坦な尾根にたどり着いた。
雑木林の間からは雪をかぶった男体山や日光方面の山々が見わたせる。

東蓬莱山の祠はどこにあるのか?
周囲を注意深く探したが見つからず、さらに平坦な尾根道を進む。

石祠の屋根
膝上まである木の葉の吹き溜まりが何ヶ所もあり、ラッセルを楽しむ。
尾根の合流点付近に807mの三角点があり、その奥に祠の屋根が置いてあった。
多分、これが東蓬莱山の祠であろうと判断。
すぐそばに送電線の鉄塔が建っている。
スタートして1時間50分、急登の連続でやっとたどり着いた
念願の東蓬莱山山頂。
ホッとして、ここで休憩とする。

頂上を吹き抜ける風は冷たい。
日溜りを見つけて軽めの昼食をとる。(帰り道そばを食べる都合で)
木の葉に埋もれての日向ぼっこと、静かなひとときを送り、小休止後下山をする。
下山路は来た道を戻ることになる。
帰路は踏跡が無く、小さな支尾根が多いので迷いやすい。
ヒノキの植林と雑木林の境界を尾根を外さない様に歩く。
最初は左がヒノキの植林で右が雑木林の境界となる。
急勾配の為ストックと木につかまりながら慎重に進む。
ズルズルとすべりながらの下山は結構疲れる。
つま先が靴の先に当たって痛くなって来る。
前方に大きな岩を確認、して一安心。
さらに倒れた大木までくると植林の位置が反対になり林の中に痩せ尾根が見える。
ここまで来ると沢の音や下を走る車の音が聞こえて来る。
ここからは寄り道をして、沢に下りトンネル脇のワサビ田の所に抜ける事にした。
沢と言っても水量が無く、枯れ沢の状態でガレ場となっている。
雨が降った時に川となり、枯れ枝や枯れ木が流れ落ちた残骸がいたる所に溜まっている。
足元は浮き砂利で滑りやすい。
歩くたびに砂利が崩れ落ちて行く。
滑り落ちながらやっとワサビ田の所まで到着。
ここまで来れば道もなだらかとなり水量も多くなってくる。
ワサビ田の脇を通り抜け車道へ出る。

蓬莱山駐車場
すぐ下は蓬莱山駐車場になっている。
トンネル脇より降りる道があり、無事愛車まで到着。
帰りに蓬山ログビレッジに寄り、管理人さんに東蓬莱山の位置を確認し、
隣のレストランで名物のそばを食べて帰路に着いた。
レストランの壁に「心もとないハイカーがワサビを持ち去り」と新聞の切り抜きが張ってあり、
そばを食べながら肩身の狭い思いをした。
最低限のルールは守って欲しいですね。


西蓬莱山については こちら を