奥久慈男体山
  標高654m
奥久慈男体山
【日程】 2002.3.8
【天候】 晴れ
【アクセス】 R33から武生林道経由持方集落登山口
【駐車場】 登山口手前広場
【所要時間】 2時間(休憩含む)
【コース】 持方集落終点 → T字路 → 男体山 → 大円地越 → 持方集落
【メモ】

武生神社
R33を竜神大橋・袋田方面の道標に沿って車を走らせる。
今日は奥久慈の秘境と言われた「安寺・持方」集落を見ようと知人夫妻に案内をしてもらう事にした。
竜神大橋入り口、竜神ダム入り口を過ぎ、ふるさと村入り口の道標が武生林道の入り口となる。
民家の間を通る道は狭く、対向車が来たら譲り合わなくては通れない道幅である。
曲がりくねった坂道を一気に登り切ると標高400mを走る尾根道となり、持方集落までの8Kmは奥久慈の山並みが見渡せる絶景のドライブコースです。
ふるさと村が見えてきたが、今の時期は閉鎖となっており閑散としていた。
ふるさと村を後にして、少し走ると武生神社の案内板が出てくる。
この下は亀が淵で竜神ダムからのハイキングコースになっている。
長い階段を上って行くと杉林の中に武生神社の立派な本殿が見える。
ここは歴史ある神社と案内板に書いてありました。

急斜面に作られた麦畑
再び林道に戻り快適なドライブが続く。
林道はいたる所で工事が行われ、立派な道に生まれ変わろうとしています。
途中、高台に櫓が組まれた見晴台あり、また空家となった一軒だけの民家あり、と飽きの来ないドライブも最終目的地の持方の分岐にさしかかる。
右に安寺、左に持方の分岐を左に行き、持方集落に向かう。
山ひとつを超えた所まで来ると、南斜面に人家が点在するのどかな持方集落が現れてくる。
もっとひなびた所と想像していたが、色鮮やかな近代的な家ばかりで、秘境を思わせるような所はなく、予想外だったが、急斜面に作られた狭い段段畑が印象的であった。
各家には大きな畜舎があり、牛や鶏を飼っている様子である。

真下に見える持方集落
集落の奥まで行くと、沢沿いに2〜3台の駐車スペースがあり、ここから男体山への登山道となる。
「山火事注意」の大きな看板に見送られ細い登山道に入る。
登山道は良く踏まれており、歩きやすい。
急斜面も無く、子供連れでも楽しめるコースである。
振り返ると集落が真下に見える。
約20分で尾根のT字路に到着、すぐ上が山頂である。
ここからは、反対側の大円地方面が一望できる。
西金からのルート、上小川からのルートが一目で解る。
また、こちら側も林道開発が進み、山裾を延々と立派な道が続いておりガッカリする。

頂上に男体山神社
T字路を右に進み10分で男体山山頂(654m)に到着。
3組のハイカーが昼食をしていたが、平日にもかかわらず入れ替わり何組ものハイカーが登ってくる。
やはり、人気の山なのである。
頂上は広く、男体山神社、NHK電波中継所があり、山頂からは360°の大展望である。
日光方面の山々や筑波山と関東一円の山が見渡せる。
頂上から北へ少し下りた所に、休憩所とベンチがあり、大円地からの健脚コースの終点となっている。
下山路は「大円地越」経由で持方に戻るコースを取る。
来た時の道をT字路まで戻り直進をする。
こちらの道はアップダウンが厳しい。
ロープの所あり、木の根が浮き出た所あり、の変化に飛んだ歩きが出来る。

大円地超の広場
男体山から約20分で「大円地越」に到着。
ここは広場になっており、ベンチが設置され休憩に良い所です。
案内板には左「大円地」、右「持方」となっている。
なだらかな持方方面への山道を下ると、約15分で持方集落の駐車した地点に到着。
こちらからは歩行時間が1時間で、男体山を往復できるので、ドライブの合間に気軽に登れる。
持方集落を一回りして帰りの車に乗り込む。
人里から山ひとつ離れた、男体山直下の集落。
交通の発達していない時代、どのような暮らしをしていたのか。
どのルートでどの様にして移り住んで来たのか。
興味のある所だが、つぎの楽しみにしよう。
人里離れた山あいの道、必要以上の開発が進み、自然が破壊され無い様にお願いしたいものです。

持方集落より男体山を望む
中央が男体山

山頂よりの展望

西金側からの奥久慈岩稜