寺久保〜鳩の峰〜大小山 縦走  
   
   山行日  2010.1.19  晴れ  
   同行者  S氏  
   時間   約6時間 (休憩含む)  
     
   このコースは今まで歩きたかったコースだったが、大小山から寺久保まで10Kmの交通手段がなく、また舗装路を歩くのもイヤなので実現出来なかった。  
   今回は友人と二人で歩く事になり、車2台を使う事で計画をし、am9時に阿夫利神社駐車場で待ち合わせをした。
   友人の車を大小山に置いて、私の車で寺久保へと向かった。  
   久しぶりに訪れた寺久保は、北関東自動車道路の工事で風景が一変してい、以前の のどかな田園風景の面影がなくなっていた。  
   ゴルフ場入口を左折してすぐに「関東ふれあいの道」の案内板があり、道路わきの広いスペースに駐車をした。  
   以前はこの先まで車で行けたが、路肩が弱い所もあるのでここに駐車した方が良いと思います。  
 
     
 北関東自動車道路工事  ふれあいの道分岐と案内板 
 
   身支度を整え9時30分に案内板に沿って歩き始めた。すぐに工事の道路と並走する様になり熊野神社に到着しました。  
   ここにはふるさと佐野100選の珍しい「熊野神社だっこ杉」があります。  
   説明板によると 杉とソネ(イヌシデ)の木の抱き合わせで、樹齢約800年と推定されている。杉の木がソネの木を地上から8m付近の高さまで包み込んでおり「だっこ」をしているような様子が珍しい と記されています。  
 
     
熊野神社  ふるさと佐野100選説明板 熊野神社 だっこの杉
 
   すぐ隣を走る高速道路が、今後この様な珍しい木を枯らす事がなければ良いと思いながら先を急ぎました。  
   関東ふれあいの道は工事中のトンネルの上を通り、塩坂峠への登り口へとなります。  
   ここから先は、里山の風情がたっぷりで落ち葉を踏みしめながらの緩やか勾配の山道となります。  
 
     
 トンネルの上をふれあいの道が  塩坂峠への案内板  落ち葉を踏みしめて
 
   この道にはマンサクの木が沢山ありますが、まだ蕾は堅そうで咲くのはもう少し先のようです。  
   また、中間地点にはカタクリの群生地もあり、以前はよく足を運んだ所です。  
   塩坂峠登山口より25分で頂上付近の「塩の井戸」に到着  
 
     
 案内板  説明板  塩の井戸
 
   きれいに石積みされた井戸は深さ約1m位と浅く、遠くから眺めていた方がそれらしく見えます。  
   ここから2分で塩坂峠に到着、ベンチがありゆっくり休憩ができます。  
 
     
 
   関東ふれあいの道とはここで別れ、真新しい案内板に沿って鳩の峰をめざします。  
   このコースは歩く人が増えた為か、以前より踏跡もしっかりしており案内板なしでも安心して歩けます。  
   緩やかな尾根道を歩く事30分で鳩の峰に到着、ここには石垣と祠の神社跡ありました。  
   脇には壊れた社務所の残骸が積まれており、一時期の盛況を伺わう事ができます。  
 
     
 壊れかけた案内板  鳩の峰神社跡  ゴルフ場方面への案内板・・・・
 
   また、ゴルフ場方面への案内板があり(一般者通行不可)とあります。  
   なんでこんな看板が必要なのか、後日地元の人に聞いたところ、以前は神社へのお参りに行く時にはゴルフ場より登ってきたそうで、最近は下の里宮神社でお参りをするので、この道は使われていないと言う事でした。  
   これより先の道は左にゴルフ場、右に足利の高速道路工事現場を見ながらの、急なアップダウンが約2時間位続きます。  
   R293の越床トンネルの上まで来た所で、先日の山火事現場に出ました。  
 
   
山火事で黒こげの山肌   山を下ると旧道の舗装路が
 
   山肌が一面黒こげとなり焦げ臭い匂いが漂っており無残な光景でした。  
   一面が緑に覆われるのはいつ頃なのだろうと思いながら、早々に通り過ぎるとピークに到着。  
   急な下りの踏跡が何本かありどれを下りるか迷う。  
   1番濃い踏跡を選び下山するが、大きな倒木に道を遮られる事が数回あり、ミスコースかと不安が頭をよぎる。  
 
     
 越床峠からの下山地点  真新しい案内板が  峠の番屋
 
   あきらめずに下山を続けると、下に旧道の舗装路が見え、大きな看板の脇に飛び出した。  
   このコースを反対に歩く時に、はたしてここから登り始めるだろうか、案内板もなく踏跡も不明瞭で不安に思う。  
   ここから約20m舗装路を登った所に真新しい案内板があり、この上の道が大坊山から大小山へのハイキング道になっている。  
   時計を見ると12時30分になっているので、わずかに登り峠の番屋で昼食とした。  
   ビールを飲みながら今来た尾根筋を振り返り、ずいぶんと歩いて来たものだと、満足感にひたる。  
   ここで今日初めてのハイカーと出会う。  
   休憩後は、歩きなれた大小山への尾根歩きとなる。  
   途中でこのコースで一番の難所と言われる、切り立った岩超えを慎重に通過し、のんびりと尾根歩きを楽しむ事1時間30分で大小山に到着。  
 
         
このコース一番の難所の岩超え 
 
   山頂には4〜5人の人が談笑をしていましたが、挨拶もそこそこに足の整理体操も兼ねて、しばらく振りに女坂を下山し15時30分に無事駐車場に到着しました。  
   早速友人の車に乗り込み、寺久保へ愛車の回収に向かった。  
   車中、今日1日を振り返り、久しぶりに静かな里山歩きができた事、念願の寺久保〜大小山への縦走が出来た事等思い浮かべ、
充実した1日を送る事が出来、満足感にひたりながら帰路につきました。