備前楯山
  標高1,272m
登山口から望む備前楯山
【日程】 2002.3.28
【天候】 晴れ
【アクセス】 R122から銀山平経由舟石峠
【駐車場】 舟石峠駐車場
【所要時間】 2時間10分(休憩含む)
【コース】 舟石峠駐車場(10:30) → 中間地点 → 備前楯山(11:30・12:00) →舟石峠駐車場(12:40)

舟石峠駐車場
R122から銀山平を抜け、国民宿舎かじか荘前へ到着。
庚申山への登山口と言う事もあり、ハイカーの姿が目立つ。
かじか荘前の道をわずか進み庚申山へのゲート前を右に入ると舟石林道となる。
この林道沿いには猿の群れが多い。
車が通っても逃げようとしないので、止まって見たら申し訳無さそうに木陰に消えていった。
10分位で舟石峠駐車場へ到着した。
駐車場は整備されており、24台分の駐車スペースが確保されている。
駐車場の回りにはベンチが設置されており、男体山や日光の山々が見渡せ、ドライブの休憩にも良い。
周囲に猿が多いので、食べ残しやごみは絶対持ち帰って欲しい。
そんな為か,ここにはごみ箱が置いてなかった。
早速準備をして出発。

林の中の登山道
登山道は駐車場奥に出来ている。
木の階段を登ると銀山平からの道と合流し、関東ふれあいの道の道標に添って登っていく。
どうも木の階段は疲れる。
足が短いせいか歩幅が合わないのである。
どこでも同じだが、木の階段の脇には細い踏跡が出来ている。
と言うことは、俺と同じ体型の人が多いと言う事ではないかと勝手に納得する。
木の階段を上りきると、気持ちの良い林の中の道になる。
右にカラマツ林、左に雑木林、途中にはベンチも置かれ休憩するのに良い。
林の間からは、これから目指す備前楯山の勇姿が見える。
道も急登となり、右に阿蘇の山々が見えてくると頂上が間近です。

煙害による山
頂上付近ではつつじの芽が吹き始めていた。
狭いつつじ林の中の道を抜け出ると、備前楯山山頂(1272m)で360°の大展望です。
舟石峠駐車場から1時間で到着。
山頂は足元から切れ落ちている岩場で横に細長く狭い。
目前には雪をかぶった男体山がドンと構えている。
奥にはパノラマ板が置いてあるが、多少傷みもあり見えにくい部分が出ている。
袈裟丸、庚申山、皇海山、日光方面の山、阿蘇の山とパノラマ板で確認。
岩場に腰を下ろし展望を楽しみながらの昼食とする。
この山は南側は樹林で覆われているが、北側は煙害により岩肌がむき出しになっており、公害の恐ろしさをしみじみと教えてくれる山である。
昼食後来た道を下山し、40分で駐車場に到着した。
ここはドライブ途中に気軽に登れる山でした。
ドライブメモ
銀山平から赤倉までの舟石林道は、最近通れる様になったらしい。
もともとが作業道だった為道幅が狭く、途中落石がそのままになっている所もあるので、注意して走行しましょう。
舟石峠までの途中に鳥獣観察小屋があるが他にはあまり見所も無い。
途中で猿の群れに出会うが小さい群れだった。
舟石峠には大きな駐車場が出来ており、日光方面の山々が見渡せる絶景ポイントです。
ここからの下りの風景は一変して、煙害による荒涼した山肌を間近に見ながらのドライブとなります。
未だに木が一本も生えられない山肌は、ヒビが入り崩れ落ちそうになっている悲惨な状況です。
猿の群れはこちら側の方が多く見られ、車にも慣れている様子で逃げようとはしません。
日光の猿を教訓に、ごみの持ち帰りは絶対に守ってほしいですネ。
目前の岩肌のように一度犯した過ちを元に戻すのは大変です。
舟石林道も終わりになる頃、足尾銅山精錬所跡の本山坑跡に到着。
ここには廃虚となった精錬所の建物が今にも崩れ落ちそうに建っている。
鉱山神社への案内板があり、また本山坑跡の詳しい説明が書いてあります。
林道終点を右折すると122号バイパスへ出ます。
左折をして足尾ダムへ向かう。
川向こうには、今も黒い煙を上げている精錬所が見える。
反対側には自然を取り戻そうと植樹をした記念公園があり対照的である。
足尾ダムから先は工事中の為車の進入禁止となり、松木渓谷まではかなり早い時間から歩かないと無理みたいである。
この他にも足尾銅山観光等見所は沢山ある。

舟石峠駐車場

舟石峠からの日光の山々

荒涼とした山肌

本山坑跡の廃虚